嚶鳴館(おうめいかん)遺草口訳-細井平洲

最近読んだ本です。
先生(師匠)となる人や政治家はぜひTV中継で朗読してもらいたいです。
少しですが本の中から名言を抜粋しました。

・「武」の道は、「弓、馬、剣、槍」などの技を修めることでございます。 形ばかりを知っても、技に練達していなければものの役には立ちません。

・文武の道を学べば、たとえ、聖人の教えに適わず及ばずとも、人情に外れる過ちは少なくなりましょう。
人情を損ない、主や親の教えを侮り忘れる不始末は、贅沢や奢りの心から生ずるものでございます。

・昔から「日に一度は慎む」といい、先々の成敗を憂えず、日々に足ることを知り、物に執着せず倹約し、今日一日一日を大事に暮らすことでございます。

・仁者は、身を殺して仁をなし、生を求めて仁を害せず

・玉は磨かざれば、器にならず、人、学ばざれば、道を知らず

・師となる人の条件は何か。
言い換えれば、師となる人の「徳目」として、何が大切かといえば、先ず、「仁の心」に篤い人であることが第一、さらに、博学で人情に通じた人であることが、第二でございます。

・世話に当たる師傅は、幼少を慈しみ、大切に思う心を第一に、「自らは大木となり陰日向となって守り育てる。風雨を防ぎ苗木を支える」との気持ちを片時も忘れてはなりません。

・礼譲とは、自身は深い知識を持ちながらも、学問のあることを鼻にかけず、他人を軽んずることなく、また、己の力を過信せず、他人を人として敬う心「思いやる心」でございます。

・師長は、自らの性格の短所を知って、書生一人ひとりの才に応じた教え方ができるよう、自身への戒めとしての「弦韋」を身に帯びなければならない。

・国に四維あり、一維、絶えれば則ち傾く。二維、絶えれば則ち危うく。三維、絶えれば則ち覆えり。四維、絶えれば則ち滅ぶ。
傾くは正すべし、危うきは安ずべし、覆るは起こすべし。滅するは、復た、錯べからず。

 

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